ダイビングライセンス(Cカード)取得で後悔しないために知っておきたい事
ダイビングライセンスは水中世界へのパスポート。
スキューバダイビングを始めてみたいけれど、ライセンスはどうやったら取得できるの?
という方へ、ダイビングライセンスの取り方について動画を交えてご紹介します。
- 体験ダイビングと認定ダイバーの違い
- 「ダイビングライセンス」は正式な名前は「Cカード」
- ダイビングライセンスの種類
- PADI(パディ)とは?
- PADIゴールドカードと通常のカード
- PADIオープンウォーターダイバーコースの講習内容
- 講習日程について
- 海外、沖縄、伊豆・・・ダイビングライセンスを取得する場所による違いは?
- ダイビングライセンスを取得するのにおすすめの季節
- ダイビング料金の内訳やスクールによる違い
- ダイビングスクールの種類と選び方
- ダイビングスクールの選び方
- バディシステムがダイビングの安全と楽しさを支えます
- ダイビングライセンスを取得するのに心配なこと
- ダイバーになると世界が変わる。新しいライフスタイルの始まり
体験ダイビングと認定ダイバーの違い
ダイビングをやってみたいと思ったら選択肢は2つあります。
ひとつは体験ダイビングです。
特に海外や沖縄などへ旅行に行った時に、ずっと興味があったダイビングに挑戦してみるのには良い機会です。
大体、半日位のスケジュールで行われることが多く、水着だけ持参すればちょっとしたレッスンだけで海の中をのぞくことが出来ます。
そして、もうひとつがライセンスを取得してダイバーとしてデビューする方法です。
ダイビングライセンスには運転免許証の様な期限はありませんから、一度取得してしまえば一生有効な資格となり、日本国内だけでなく、世界中の海でスキューバダイビングが楽しめる様になります。
体験ダイビングは、海の中をのぞいてみるのに最低限のレッスンを行い、器材の操作などはインストラクターが付きっきりでやってくれます。(通常は、インストラクターが腕や器材の一部をつかんで引っ張るイメージです)
ですから、何度やっても資格が取れるものではなく、毎回同じように基本レッスンを受ける必要があります。
また、潜る深さも3~5m程度の浅場で時間も20~30分程度が一般的です。
一方、ダイビングライセンスを取得した認定ダイバーは、自立したダイバーとして自分で器材の操作も行い、自由に水中を泳ぎ回ることが出来ます。
ダイビングと言われて、頭の中に浮かぶイメージはやはり認定ダイバーの方でしょう。
真っ白な砂地の上を自由に泳いだり、歴史を感じさせる沈没船を見たりという楽しみは、ダイビングライセンスを取得した人ならではの楽しみです。
たまに、何度も体験ダイビングをしているプロの体験ダイバー(?)もいらっしゃいますが、本当に「もったいない!」。
ぜひ、ライセンスを取得して、まるで空を飛んでいるような水中世界を楽しんでください。
ダイビングライセンスの種類
「ダイビングライセンス」は正式な名前は「Cカード」
わかりやすい様に「ライセンス」と呼ばれることが多いですが、ダイビング講習を受けて発行されるカードの正式な名称は「Cカード」と言います。
Cはcertification(認定)の略です。
ダイビングを行うのに必要な資格は国家資格などではなく、民間の指導団体が発行するものなので「ライセンス」ではないのです(国家資格に潜水士というのがありますが、この資格では一般の人が楽しむためのダイビングは出来ません。主に調査や作業をする作業ダイバー向けの資格で筆記試験のみで取ることが出来る資格です)。
Cカードは、指導団体のプログラムに定められた講習をきちんと受講して、安全にダイビングを行うための知識や技術を身に着けていますという証明なのです。
実際にダイビングをしに海へ行くと、まずは「Cカードを見せてください」と言われます。Cカードを持っていないと、ダイビングに必要なシリンダー(空気の入ったタンク・ボンベ)を借りることができません。
ですから、スキューバダイビングをする時には、国内外問わずにCカードを携帯している必要があります。
(このページでは、初心者の方にわかりやすい様に「ダイビングライセンス」と表記します。)
また、ダイビングライセンスには様々な種類があります。というのも、発行している指導団体がひとつではないからです。
また、各指導団体ごとに認定するダイバーランクがあり、それによって活動できる幅や楽しみ方が変わってきます。
◆指導団体の違い
ダイビングライセンスを発行する指導団体には日本だけでも30以上あると言われていますが、一般的なのはPADI(パディ)、NAUI(ナウイ)、BSAC(ビーエスエーシー)、SSI(エスエスアイ)、SNSI(エスエヌエスアイ)、CMAS(クマス、シーマス)あたりです。
基本的なプログラムは共通ですが、その中でも違いはあります。
日本では主要な指導団体がCカード協議会という組織を作り、プログラムの標準化を行っています。
歴史のある指導団体NAUI
NAUIは1960年にアメリカでダイビングインストラクターコースを開催した最初の指導団体です。NAUIはNational Association of Underwater Instructors)の略で、インストラクター認定の制度がまだ出来ていなかったころは、それぞれがお互いのスキルや知識をチェックして「この人にならインストラクターとして自分の最愛の人の講習をまかせられる」と認められる人を相互に認定したそうです。
ダイビングを楽しみたい人たちに安全に潜るための指導をして来たNAUIは、ダイビングの普及に大きく貢献をしてきました。
現在ではアメリカをはじめとして、アジア、ヨーロッパ、南米、中東、南アフリカ、日本を拠点に活動をしています。
以前は、体育会系の指導というイメージが強かったNAUIですが、今はずいぶんと変わって来たようです。
NAUIの初心者用ライセンスは「オープン・ウォーター・ダイバー」と呼ばれ、15歳(ジュニアダイバーは10歳)から参加をすることができます。
プログラムは学科、プール(限定水域)、最低4ダイブの海洋実習を通じて行われます。
英国王室とも関わりの深いBSAC
BSAC(The British Sub Aqua Club)は、1953年にイギリスはロンドンで設立されたダイビング指導団体です。
世界中に支部を持つBSACは、安全ダイビングの指導プログラムに収まらず、海洋への探求と科学にも貢献をしています。
BSACは地球の7割を占める海の魅力を、スクーバダイビングならではの特別な喜びと満足を共有することで世界に広めています。
「SAFETY FIRST=安全はすべてにわたって優先する」という基本理念を遵守し、すべてのダイバーに安全で楽しいプログラムを提供しています。
いつまでも美しい海を楽しむために、海洋環境保護への取り組みも積極的に行っています。
ダイバーの知識・技術不足による水中環境の破壊を回避するために、水中環境保護をトレーニングの重要な一部分として活動をしています。
また、BSACは英国王室とも深い関りを持ち、歴代の名誉総裁は王室から輩出されています。2014年からはウィリアム王子が総裁に就任しています。
BSACの初心者コースは「スクーバダイバー」コースと呼ばれ、受講資格は満10歳です。プログラムは学科、プール講習、2回の海洋ダイブで構成されています。
PADIやNAUIのオープン・ウォーター・ダイバーに相当するのは、「オーシャン・ダイバー」というランクになります。
110カ国以上に拠点を置くSSI
SSI(Scuba Schools International)はグローバルなISO認定資格を取得した数少ないダイビングトレーニング機関のひとつです。
1970年に設立されて以来、110カ国以上に拠点を置き、30カ国以上の言語によるデジタル・印刷物を発行しています。
SSIのプログラムは、5つのダイバー用と2つのインストラクター用が国際基準を満たす認定を受けています。
また、SSIは環境問題をみんなに知ってもらう活動としてSSIブルーオーシャンズ運動を行っており、海をはじめとした水生環境の保全と持続可能な利用をサポートしています。
SSIの初心者ダイバープログラムは「スキューバダイバー」と呼ばれます。参加の最低年齢は10歳からで12mまで潜れる資格です。
他の団体と同じく、18mまで潜れる「オープンウォーターダイバー」から受講するのが一般的ですね。
質の高い講習を追及するSNSI
SNSI(Scuba and Nitrox Safety International)は、イタリアで創設された指導団体です。日本での歴史は2017年からとまだ浅いですが、徹底して質の高い講習を追及する団体として注目を集めています。
他の団体にはショップに所属していないフリーのインストラクターも存在するのに対して、SNSIのインストラクターは全員がダイビングショップに所属しています。
つまり、資格を持っているだけではない、実際の講習経験を持つインストラクターということですね。
インストラクターの資格を更新するために、毎年更新トレーニングを受ける必要があるというところも、質の高さを維持することにこだわったSNSIらしいと言えるでしょう。
SNSIの初心者ライセンスコースは、海洋実習が6ダイブ必要とされ、一般的な4ダイブよりも実質1日多い講習期間となっています。
中性浮力の習得にも力を入れているので、より高い技術を身につけたい人は検討してみてはどうでしょうか?
PADI(パディ)とは?
PADI(パディ:Professional Association of Diving Instructors)は、日本を含む世界9ヶ国にエリアオフィスを置き、180の国と地域に個人会員130,000人と5,300のダイブセンターおよびダイブリゾートからなる世界最大のダイビング教育機関です。
なんと世界のダイバー人口の7割がこの]PADIダイバーと言われており、そのダイビング安全基準は世界的にも信頼されています。
他の指導団体との違いとしては、なんと言っても教育プログラムの充実があげられるでしょう。教材はもちろんのこと、コースを開催する際の基準が世界中で統一されており、指導内容の品質はしっかりと管理されています。
かつて、海軍式のハードなトレーニングが主体だったダイビングコースを誰でも水中世界を楽しめるように改革したのがPADIであり、そのおかげで世界のダイバー人口は飛躍的に増えました。
PADIゴールドカードと通常のカード
パパラギではPADIの指導プログラムでコースを開催しており、発行されるCカードはゴールドカードになります。
ゴールドカードはPADIのスクールの中でも5スター・ダイブセンターが発行できる特別なカードです。
5スター・ダイブセンターというのは、PADIのスクールの中でもダイビング教育・器材・体験・環境への自覚という4つの分野に関して、特に優れているスクールに授与される資格で、安全なダイビングやシュノーケリングを発展させるために地域社会で積極的に活動していることや、理想的なPADIプログラムを実施していることの証です。
通常のCカードと比較して活動の範囲に違いがあるわけではありませんが、ゴールドカードを所持していることは、信頼のおけるダイビングスクールできっちりとした講習を受講したことの証明となります。
◆ランクの違い
ダイバーランクも指導団体によって呼び方に違いがありますが、PADIでは、以下のように知識・技術・経験によってランクが定められています。
ランクによって潜れる深度などが変わってきます。
・スクーバダイバー
PADIのプロが引率することを条件として、12mまで潜れる資格です。旅行先で取得をするのに時間がない方が受講することが多いです。
内容としては、下記のオープン・ウォーター・ダイバー・コースの半分程度の講習になります。
・オープン・ウォーター・ダイバー
通常、初心者コースとしてダイビングを始める最初のランクです。
同等以上の資格を持つダイバーと一緒に、18mまで潜ることが出来ます。
ダイビングの基本的なスキルを身に付けるだけでなく、潜水計画の立て方や、海況の判断、トラブル回避など安全に楽しむための知識も学びます。
・アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー
ダイビングの楽しみがぐっと広がるランクです。
水中写真の撮り方や魚の名前の覚え方、ナイトダイビングなどのコースがあります。
また、ディープダイブのトレーニングを受講すると、40mまで潜ることが出来る様になります。
・レスキュー・ダイバー
水中で起きる可能性があるトラブルを未然に防ぐための知識や、万が一の時に適切な対応が出来るランクです。
このコースを受けると、水中でも余裕を持って楽しめる様になります。
・ダイブマスター
プロとして、水中のガイド活動が出来る様になる資格です。
ダイビングを仕事にしなくても、自分に自信が持て、仲間と一緒に潜る時のリーダーシップを取れるようになります。
・アシスタントインストラクター
実際の講習でインストラクターのアシスタントとして活躍することが出来、学科講習を教えたりできる様になります。
・インストラクター
これまで全くダイビングの経験がない人をダイバーとして認定できる資格です。
また、ランクアップコースを開催することで、ダイビングを上達する喜びを提供することもできます。
インストラクターにも、様々なランクがあり、それぞれ開催できるコースに違いがあります。
パパラギには、最高ランクのコースディレクターも在籍していますので、インストラクター資格を取得するコースまで開催しています。
・スペシャルティ・ダイバー
上記以外にも、沈船ダイバーやアイスダイバー、水中ビデオグラファーなどダイビングを楽しむための様々なコースがあり、それぞれ受講をするとCカードが発行されます。
その地域独特のコースもありますので、スペシャルティカードを集める事を趣味にしているダイバーもいるほどです。
PADIオープンウォーター・ダイバー・コースの講習内容
一般的にダイビングの入り口となるのが、オープンウォーター・ダイバー・コースです。
このコースは、学科、プール講習、海洋実習の3つのステップから成り、日本では4日間での受講が一般的です。
◆学科講習
水中世界を安全に楽しむための知識を付けるのが学科講習です。
PADIのオンラインの教材を使いながらいつでもどこでも学科を受講することが出来ます。
自宅学習eLearning(イーラーニング)を行ってから、ダイビングスクールでのオリエンテーションに参加するのが一般的です。
全部で5つのセクションに分かれていて、それぞれのセクションを通じて下記の知識を身に付けます。
・ダイビング器材の選び方や使用前の準備、お手入れの方法など
・水中で快適にダイビングを楽しむための自然環境や生物に関する情報
・水中で困ったり問題が起きないようにするための安全ルール
・コース修了後の楽しみ方やステップ・アップについてプラン作り
また、ダイビング計画の立て方や水中で使うハンド・シグナル、水中での圧力の影響なども学びます。
各セクションの終わりにクイズで学んだ知識の確認をして、最後にファイナル・エグザム(いわゆる筆記試験)を受けます。ファイナル・エグザムは75%の正解率で合格になりますが、万が一合格点に満たなくても、インストラクターが丁寧に説明をして再チャレンジできるので、心配はありません。
パパラギ各店でのオリエンテーションは約90分のコースになります。
休日はもちろん、お仕事帰りなどでも大丈夫です。
◆プール講習
実際の海に行く前に、ダイビング器材の使い方や基本的なスキルを練習するのがプール講習です。
体験ダイビングをしたことがない方にとっては、この時が生まれて初めて水中で呼吸をする体験をすることになります。
もちろん魚を見ることは出来ませんが、水中で普通に呼吸が出来ているというだけで、とても不思議で楽しい時間となるでしょう。
旅行などで行う体験ダイビングは限られた時間の中でプログラムを消化しなければなりませんが、プール講習ではひとつ出来たら次へと進みますので、自分のペースでじっくりと練習をすることが出来ます。
通常は1日で終了しますが、自信を持って海へ行けるようになるまで何度でも受講をしてください。もし、海に行くのに不安があるようでしたら、インストラクターに遠慮なく相談をしましょう。
中にはプールの代わりに波のない浅場の海(限定水域と言います)で行うスクールもありますが、パパラギではダイビング専用の温水プールを使用しています。
◆海洋実習
プール講習で自信がついたら、いよいよ海洋実習です。
通常は1日2ダイブ×2日で合計4ダイブで、プール講習で練習をしたスキルを実際に海でやってみます。
講習とは言っても、海ですから練習中にも目の前を様々な魚たちが通り過ぎていきます。
うれしさのあまり顔が笑ってしまうと、マスク(水中メガネ)に水が入って来てしまうので要注意!です。
海洋実習が終了すれば、いよいよダイバーとして認定!!
世界中の海へのパスポート、ダイビングライセンスをゲット!です。
パパラギの海洋実習は、東伊豆の城ケ崎海岸もしくは真鶴の海をホームゲレンデとして開催しています。日帰りでも行ける海にカラフルな魚たちがあふれていることにきっと驚くでしょう。
PADIの基準では、一人のインストラクターにつき8名までの受講生を担当することが出来ますが、パパラギでは4名までの少人数制としています。
また、マンツーマンでも講習料金は変わりません。
講習日程について
学科講習、プール講習、海洋実習は連続で受講する必要はありません。
逆に体力などを考えると、1ヶ月位の間に修了するつもりで日程組みをするのが良いでしょう。
都市型のダイビングスクールで取得する場合には、週末(平日休みの方は平日)を2回~3回使って受講していくのが一般的です。
特に夏場の週末はプールや海も混み合いますから、お休みが取れる方は平日のコースもおすすめです。
スクールによっては講習開催の日程が限られている場合もありますので、自分の希望で受けられることもスクール選びのポイントとなります。
海外、沖縄、伊豆・・・ダイビングライセンスを取得する場所による違いは?
意外にもダイビングは海外旅行へ行った時にやるものと思っている方も多い様ですが、日本の海でもライセンスは取得できます。
それでは、海外や沖縄と伊豆などの近場の海での講習はそれぞれどの様な特徴があるのでしょうか?
まずは海外(グアム、サイパンやハワイ、オーストラリアなど)の場合、メリットはなんと言っても南の島のリゾート気分満点、あたたかい海でダイバーになれることでしょう。
旅行ついでにライセンスを取得できるのもメリットと言えます。
気を付けたいのは、やはり安全にも関わることですから日本語でしっかりと講習を受けて欲しいです。
出来れば、学科講習・プール講習は日本のダイビングスクールで受けて、海洋実習のみ海外というのが理想的ですね。
PADIのスクールならば、世界共通のカリキュラムなので途中から海外での受講も可能です。
そして沖縄。ひと言で沖縄と言っても様々な島があり、海も違った特徴を持っています。
海外にダイビングに行くとよく「なんで日本人は沖縄があるのにわざわざ外国まで来るんだ?」と聞かれることがありますが、それだけ沖縄の海は素晴らしいです。
もちろん日本語で講習を受けられますから安心ですが、日程を考えるとやはり学科~プール講習は受講をしてから沖縄へ行くのがおすすめです。
ちなみに、海外・沖縄のプール講習は波のない浅場の海(限定水域)で行われるのがほとんどです。
近場の海(関東近辺の方なら伊豆や真鶴)での受講のメリットは、なんと言っても手軽に参加できることでしょう。
日程もお仕事に合わせて組めますし、万が一体調や天候不良の場合も調整がやりやすいです。
実は、近場の海でダイビングライセンスを取得するメリットは手軽なだけではありません。
Cカードを取得してからがダイビングライフの始まりですから、仕事帰りやお休みの日に気軽に通えるダイビングスクールがあることは、ダイビングを続ける上でとても大切です。
同じ趣味の仲間がたくさん出来るのも魅力ですね。
海外や沖縄でダイバーになる場合に、一番心配なのは「ライセンスは取ったけれど、これからどうすれば良いの?」という人がとても多い事です。
学科やプールを近所のスクールで受けた方ならば戻る場所がありますが、そうでないと「ライセンスを持っているだけの人」になってしまいます。
何年かに一度、旅行に行った時だけダイビングをするのでは、毎回不安だらけで楽しむことが出来ませんから、ぜひ行きつけのスクールを見つけてください。
パパラギは特に会員制などではありませんので、どこでダイビングライセンスを取得した方でも大歓迎です。
ダイビングライセンスを取得するのにおすすめの季節
ここではパパラギのホームゲレンデでもある伊豆を中心にお話をします。
たまに「パパラギのスタッフって、冬は何をしているんですか?」と聞かれることがありますが、冬もダイビングインストラクターです。
伊豆の海の魅力のひとつは、一年中潜ることができて、水中でも季節による景観や魚の違いを楽しむことが出来ることです。
いつ行っても夏!の南の島もいいですが、伊豆の海は四季折々の水中景観や生き物を見ることができるので、決してあきることがありません。
それでは、ライセンスコースを受講する上での各季節の特徴をご紹介します。
春
ゴールデンウィークを除くと、ダイビング講習を受ける人は比較的少なめですから、ゆったりと受講することが出来ます。
海の中は生物たちが活発になり始めて、運が良ければ魚の求愛シーンなどが見られるかも。
普段は地味な魚も繁殖期にはオスがカラフルな婚姻色になって、メスにアピールをする姿が見ものです。
春の内にダイバーになって、夏は思い切り海を楽しむのがおすすめです。
夏
やはりダイバーが一番多くなる季節です。
ウエットスーツを着て飛び込む海は「気持ちいい!!」に尽きます。
希望の日程が満員になってしまうこともありますから、早めに申し込みをしておく事をお勧めします。
海での熱中症にはくれぐれも気を付けて、水分補給を忘れない様にしてください。
秋
水温は陸上の温度よりも2ヶ月ほど遅れて推移しますから、海が一番あたたかいのは9月~10月。
南の島からやって来るカラフルな魚たちで、一年で一番海の中が色鮮やかな季節です。
ダイビングは夏のスポーツと思っていたのに、この季節の海を見てハマってしまう人もとても多いです。
天候不良には強い伊豆の海も、台風直撃などでは講習が出来ないこともありますから、旅行に行くためにライセンスを取りたい方は余裕を持った日程決めがおすすめです。
冬
ダイビングが好きな人は冬ほど潜ります!というのも、12月上旬でも水温は20度以上あり、水は透き通って真っ青な海を楽しむことが出来るからです。
海洋実習では海に潜って、温泉に入って、海の幸を食べてと、美味しいとこどりの体験が出来ます。
パパラギでは体が濡れないドライスーツのレンタルも完備していますから、ぜひ冬の伊豆の海を楽しんでください。
プールや海も空いていますから、講習もゆったり受けられます。
海外や沖縄で受講する場合は、出来るだけ台風シーズンを避けた乾期を選ぶのが良いでしょう。
万が一、現地に行ってから海況不良で講習が受けられなかったら伊豆で続きを受けることも出来ますから、ご相談ください。
ダイビング料金の内訳やスクールによる違い
いくつかのダイビングスクールのホームページを見たり、資料を取り寄せて、ライセンス取得コースの講習料金の違いに戸惑った方もいるかも知れません。
通常、ダイビングライセンスにかかる費用の内訳としては、講習料金、海洋実習費、教材、Cカード申請発行料、施設使用料、器材レンタル代、保険代、交通費、宿泊代があります。
ダイビングショップによって料金が違うのは、上記の中で基本の講習料金に含むもの、含まないものが違うからです。
地域によっても差はありますが、合計すると¥50,000~¥80,000台が一般的です。
たまに1万円を切る価格で表示されている場合もありますが、器材の購入が条件になっているなど、何かしらの理由があると思った方が良いでしょう。
単純に計算しても、上記の費用+インストラクター4日分の人件費を考えてあまりにも安い場合は注意が必要です。
問合せをした時に、きちんと説明してくれるスクールを選んでください。
ダイビングスクールの種類と選び方
ダイビングスクール、もしくはダイビングショップと言っても、現地サービス型と都市型スクールの2タイプがありますので、紹介をします。
◆現地サービス型
沖縄や伊豆など、海の近くでダイビングのツアーや講習のサービスを提供しているショップです。
お客様はメンバーというよりは、予約ベースで来たダイバーを受け入れるというスタイルが多いです。
◆都市型スクール
海から離れた場所にある、一般的なダイビングスクールです。
講習やファンダイビング(遊びを主体としたダイビング)ツアーを企画して、海へ行くスタイルです。
会社帰りや休日に海の話をしにメンバーさんが集まる趣味の店でもあり、インストラクターが海の事を教えてくれるプロショップでもあります。
パパラギは東京都内5店舗、神奈川県内3店舗の都市型と、伊豆・沖縄・グアムの現地型で展開しています。
ダイビングスクールの選び方
ダイビングライセンスは取得することが目的ではなく、その後のダイビングライフの始まりですから、どのようなスクールを選ぶかはとても大切です。
選ぶポイントとしては「自分に合ったスクール」ということになるのですが、まずは通いやすいスクールが良いでしょう。
また、そのショップによってスタッフやお客様の雰囲気に違いがあります。ホームページや広告だけで決めるのではなく、一度は足を運んでなじめるお店であることを確認することをお勧めします。
せっかくダイバーになっても、ショップのスケジュールと合わなくて参加できないということもありますので、ある程度スタッフの数がいる方が良いと思います。
パパラギには45名の正スタッフインストラクターが在籍しているので、講習はもちろんのこと、年間1000本を超えるファンダイビングツアーを行っており、潜りたいときにはいつでも海に行ける体制を整えています。
バディシステムがダイビングの安全と楽しさを支えます
どんなにベテランのダイバーになっても、一人で海に潜ることはありません。
必ず2名チームのバディシステムで潜ります。
バディというのは仲間、友人という意味ですが、ダイビングではバディと一緒に潜ることで、水中でのトラブルを防いだり、楽しみを共有するのです。
一人で参加をしても、当日の参加者の中からバディチームを組んで潜ります。これもダイビングで新しい出会いがある理由のひとつです。
ダイビングライセンスを取得するのに心配なこと
「ダイビングをやってみたいけれど不安もあって、踏み出せない」とうい方もいらっしゃいますので、よくある相談をご紹介します。
◆まったく経験がないので、出来るかどうか心配
初心者ライセンス(PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コース)は、経験のない全く初めての方のためのコースです。
上達するスピードに差はあるにしても、健康な方ならどなたでもダイバーになれます。
ダイビングはスポーツとは言っても、誰かと競うものではありませんので、マイペースで楽しむことが出来ます。
◆体験ダイビングで恐い思いをしたのだけれど・・・
意外に多いのが、海外や沖縄で体験ダイビングをした時に上手にできずに不安になったという方です。
体験ダイビングの場合、どうしても限られた時間内で行われるため、簡単なレッスンだけで海の中へ連れて行かれますから、慌ててしまったりする方も少なくありません。
ライセンス講習の場合は、ひとつずつ出来た事を確認しながら進めますので逆に安心です。
特にプール講習は、自信を持って海へ行けるようにじっくりと練習をしましょう。
◆年齢的に出来るでしょうか?
ダイビングは小学生から70代(中には80代も)まで、幅広い年齢の方が楽しんでいます。
PADIのプログラムでは10歳からダイビング講習に参加することが出来ます(ジュニア・オープン・ダイバー・コース)。
学科を理解することが出来れば、お子さんでもライセンスを取得することが可能です。
ただ、PADIの本部であるアメリカと日本では体格も違いますから、パパラギでは中学生以上を推奨しています。
競争をするものではないので、生涯スポーツとして楽しめるのもダイビングの魅力です。
中高年の方も健康に問題がない限り、多くの方がダイバーになられています。
パパラギでは50歳以上の方向けにベテランインストラクターによるプラチナコースをご用意していますので、ご自分のペースに合わせて受講していただけます。
子育ても終わって新しい趣味にしたり、ご夫婦やご家族で一緒に始められる方も多いです。
よくある質問
Q.女性一人でも参加できますか?
A.もちろん、女性お一人での受講大歓迎です。
不思議なことに思い切り良く新しい世界に飛び込んでくるのは、男性よりも女性の方が多い気がします。
体力勝負のスポーツではないですし、趣味を通じてたくさんの仲間が出来るのもダイビングの楽しみのひとつです。
パパラギ各店には女性インストラクターも常駐していますので、何でもご相談ください。
Q.泳ぎが苦手ですが、ダイビングは出来るでしょうか?
A.はい。おそらく泳ぎが苦手という方は、息継ぎがうまく出来ないことが多いのではないでしょうか?
ダイビングは器材を使いこなすことによって、水中でも普通に呼吸をすることが出来ます。ダイビングを始めてから泳ぎが上手になったという方もいらっしゃいます。
「小さい頃におぼれたことがある」という方は、その経験が残っている場合もありますが、不安な方は遠慮なくインストラクターにご相談ください。
Q.目が悪いのだけれど、ダイビングは出来ますか?
A.はい、大丈夫です。
日本人の場合、程度の差はあっても目が悪いダイバーの方が多いのではないでしょうか。
水中では、陸上よりも物が近く大きく見えるので視力が弱い方にも有利です。
とは言っても、裸眼で0.3より弱い様ですとせっかく海い潜ったのにきれいな魚がよく見えず、もったいないです。
マスク(水中メガネ)はレンズを交換することが出来ますので、ご自分の視力に合わせたものを使用することで快適に水中世界を楽しむことが出来ます。
Q.サメが心配です。
A.映画やテレビなどでサメが襲うシーンは、大体ヤラセだと思って間違いありません。
ダイビングで出会うサメはおとなしいサメがほとんどです。
ほかの魚とは違った、まるで潜水艦の様に泳ぐ姿はとてもかっこいいので、出会えたらラッキー!です。
Q.器材は買わないと講習は受けられませんか?
A.いいえ、器材をそろえる時期は人によってそれぞれです。
まずはレンタル器材でやってみたいという方もいらっしゃいますし、初めからやる気満々でそろえる方もいらっしゃいます。
スクールの中には、器材をそろえなければ受講できないというところもあるようですので、問い合わせをしてみることをお勧めします。
Q.持病があるが、ダイバーになれるでしょうか?
A.これは症状にもよりますので、一概にお答えすることができません。
万が一水中で発作が起きた時に、すぐに対処できないような持病の場合ですと難しい場合もあります。
ライセンスコースお申し込み時にインストラクターと一緒に健康チェックを行いますので、遠慮なくご相談ください。
ダイバーになると世界が変わる・・・新しいライフスタイルの始まり
ダイビングを始めるということは、単に趣味がひとつ増えるというよりもダイビングを中心としたライフスタイルが始まるという方が良いかも知れません。
それほど、海の世界というのは魅力が大きいものです。
◆まだ見ぬ世界へのパスポート
水面で呼吸を整えて潜り始めると、またたく間にこれまでとは全く違う世界に包まれます。
目の前を通り過ぎる魚の群れ、色鮮やかなサンゴ、見上げると水面からキラキラと差し込む太陽の光、そして空を飛んでいるかのような浮遊感。。。
まさにダイビングライセンスは新しい世界へのパスポートと言っても良いでしょう。
「自分が魚と同じところにいる」そんな体験を出来るのは、ダイバーだけの特権です。
地球の7割を占める水中世界を知らないなんて、もったいない!!
ダイバーなら、誰でもそう思うはずです。
◆新しい仲間が出来る
感動や驚きを伝えるにも水中では話をすることが出来ないだけに、海から上がっての話は盛り上がる!!
年齢や職業を越えた仲間が出来るのもダイビングの魅力のひとつです。
海ではもちろん、ショップに遊びに行けば海好きな人が待っています。
パパラギでは、お客様同士で結婚をするカップルもたくさんいらっしゃいますが、やはり水中ではその人本来のやさしさや、たくましさなどが見えるだけにうまく行くことが多い様です。
◆旅行の楽しみが増える
ダイバーになると行ってみたい海や島がどんどん増えて仕方がありません。
美しいサンゴ礁の海や、自分より大きな魚に会える海、戦争で沈んだ沈船を見たり、流氷の下を潜ったりというアドベンチャーな海など、世界には興味の尽きない海が待っています。
一生の間に、どれだけの海に会う事ができるでしょう?
そして、ご当地グルメも旅行先ならではのお楽しみ。夜はゆっくりと地元の美味しいものを食べながらダイビング談議に花を咲かせるのもダイビングツアーの楽しみのひとつです。
◆ダイビングスタイルは人それぞれ
ひと口にダイビングと言っても、楽しみ方は千差万別です。
ダイナミックな水中地形を見ながら浮遊感を楽しむのが一番!という方や、魚の生態を観察するのが何よりもおもしろい!という方。
水中写真を撮るのが大好き!という方も多いです。カメラの性能も向上して、誰でもきれいな写真を撮ることが出来る様になりました。
自分で撮った写真は部屋に飾ったりインスタに投稿したりとダイビングが終わっても楽しみは尽きません。
◆潜れば潜るほどもっと潜りたい
パパラギのメンバーさんの中には、毎週末海へ出かけている方もいらっしゃいます。
でも不思議と同じ海に何度潜っても飽きることはありません。
それは、まるで海自体がひとつの生き物のように潜るたびに変化をするからです。
毎回、「今日の海はどんな表情を見せてくれるんだろう?」という期待であふれんばかりです。
週末の海を楽しみに仕事に精を出すダイバーも少なくありません。
パパラギのスタッフも、週末はお客様と一緒に潜った海に休日はカメラを持って潜っています。
◆上達する程、楽しくなる
ダイビングは誰かと競うものではありませんが、やはり上達するほど楽しみは増えます。
それは水中での自由度であったり、潜ることが出来る場所も上手になるだけバリエーションが多くなります。
また、余裕があるダイバーの方がたくさんの生物を見ることが出来ます(自分の事に精一杯で、そこにいる魚が目に入らない初心者ダイバーも多いのです)。
ぜひ、オープン・ウォーター・ダイバーで終わらずに上のステップに進んでいただきたいと思います。
上級ダイバーになると、頼りがいのある先輩として初心者の面倒を見るのも楽しみのひとつになります。
ちなみにパパラギスタッフの8割は元お客様。海に潜ることと、人に教えることが大好きで仕方がなかった人たちです。
◆ダイバーになるのは、今!!
ダイビングを始めた方がよく言うセリフが「もっと早く始めていればよかった!!」です。
「いつかはダイビングをやってみたいなぁ」なんて思いながら、何年も過ぎてしまうのは本当にもったいないことです。
一歩足を踏み出せば、たったの4日でダイバーデビュー出来ちゃいます。
これまで見た事のない、新しい世界はすぐそこで待っています。思い立ったら、まずはダイビングスクールの扉を開けてください。
ぜひ、ダイビングライセンスを取得して、私達と一緒にダイビングライフを楽しみましょう!!
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- Cカード取得の前に知っておきたいこと
- PADIでダイビングを始めるには?
- ダイビングライセンスの種類はひとつだけ?
- ダイビングライセンス取得の費用、違いは?
- ダイビングショップの選び方
- 沖縄でライセンス取得前に知っておきたい
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