沖縄ダイビングスポット22選!沖縄の達人が厳選してご紹介
海外でダイビングをしていると外国人ダイバーに「なぜ日本人は沖縄があるのにわざわざ海外へ来るんだ?」と聞かれることがよくあります。
確かに白い砂地にサンゴ礁が美しい癒し系スポットから、大物狙いのスポット、地形や沈船を楽しめるアドベンチャー系スポットまで、様々なスタイルで楽しめる沖縄は世界に誇れるダイビングリゾートです。
海の中はもちろん、のんびりとした時間が流れる島での生活やグルメなど、沖縄の楽しみ方はあげたらきりがないほど。
このページでは、パスポートがいらない極上のリゾートを島別にご紹介します。
解説担当インストラクター:
こんにちは。PADI IDCスタッフインストラクターの石橋です。
アマチュア時代は久米島で修業を積み、インストラクターになってからは沖縄本島から離島までを潜りまくっています。
年間1000本を超えるダイビングツアーを掲載したPAPALAGI TIMESの編集長として、沖縄の情報収集は欠かせません。
それでは、沖縄ダイビングを楽しむための厳選スポットをご紹介します。
目次:
本島
粟国島
渡名喜島
伊平屋島
伊是名島
水納島
久高島
南大東島
伊江島
石垣島
黒島
西表島
小浜島
宮古島
伊良部島・下地島
八重干瀬
多良間島・水納島
波照間島
渡嘉敷島
座間味島
阿嘉島
慶留間島
与那国島
久米島
沖縄の玄関口となるのは、那覇空港のある沖縄本島。
那覇・北谷・恩納村・本部・北部・東海岸のエリアごとにダイビングサービスが点在し、スポットもバリエーション豊か。
ビーチからも潜れるので、体験ダイビングやライセンスコースも盛んにおこなわれています。
大型クルーザーで、ケラマエリアへ遠征するスタイルも人気。
海も陸も両方楽しみたいなら、本島がおすすめです。
沖縄 ダイビングライセンス取得情報
ダイビングスタイル:
大型クルーザーで遠征する日帰りダイビング、本島沿岸にあるスポットでのボートダイビング、ビーチダイビングの3種類。ショップによって利用するボートやダイビングエリアが違うので、予約をする際に確認を。
【おすすめの沖縄本島ツアー】
那覇の北西約60kmに位置する小さな島。島の名前は、かつて粟(あわ)の産地であったことが由来ですが、今は漁業と農業が中心です。
観光客は少ないので、人のいないビーチを楽しみたい人にもおすすめ。
ダイビングは、回遊魚の遭遇率が高いダイナミックな「筆ん崎」がメインスポットです。イソマグロやギンガメアジは通年、1~2月にはハンマーヘッドシャークとの遭遇率もアップです!
ダイビングスタイル:
海況が許せば本島からの遠征で潜ることも出来ますが、離島らしくのんびりした時間を過ごしたいのなら、やっぱり粟国島ステイが一番。
那覇から北西に約58kmに浮かぶ、人口500人余りの小さな島。
なかなか行くことができない沖縄の秘境ポイントです。
海洋に面したポイントが多く、潮通しがいいので、抜群の透明度を期待できます。
ドロップオフや、洞窟などの地形、大型回遊魚の群れ、たくさんのウミガメが見られます。
ダイビングスタイル:
島内にダイビングサービスはない。
那覇からボートで2時間程度。慶良間諸島から50分程度。
海況が良くないと難しいポイントになる。夏場に行けるチャンスが多くなる。流が複雑で早く、中・上級者向け
沖縄県最北端の有人島。
琉球大学の研修者に「沖縄で一番サンゴが豊かだ」と言わせるくらいサンゴの楽園です。
素朴な沖縄の風景が残った島です。島の周囲にはリーフが発達し、青く透明度のよい海と、白い砂浜が広がります。
潮通しが良くギンガメアジの群れや回遊魚などの大物狙いのダイナミックダイビングから、ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウなど人気のハゼ、サンゴの間のダルマハゼ、サンセットでニシキテグリなどマクロ生物にも出会えるところです。
ダイビングスタイル:
島内にダイビングサービスはない。
ボートダイビングが基本。
ダイビングごとに港まで戻って休憩できる。ポイントまでの移動時間も10分以内。
沖縄本島の北方にあり、船で55分、周囲16.7kmの離島です。
あまり観光地化されておらず、のんびりとした島時間を過ごすことができます。
伊是名島には、ダイビングサービスがほとんどなく、本島からの船もあまり来ることはないため、ダイビングポイントをほぼ貸切状態で楽しむことができます。
地形や大物を見れるポイントから、サンゴ、砂地を満喫で得着るポイントまでバリエーション豊かです。
日本渚100選に選ばれた二見ヶ浦海岸から見る朝日が絶景です。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
ポイントまで5~15分程度とちかく、1ダイブごとに港に戻って休憩ができる。
沖縄本島北部の本部半島沖合に浮かぶ、一周4kmほど人口は約60人の三日月形の「クロワッサンアイランド」という愛称でも呼ばれている小さな島です。
本島周辺の離島の中でも一番近くフェリーで片道15分で行けてしまいます。
ATMや銀行、警察、病院、スーパー・コンビニなどはなくのんびりとした島です。
海の中は、白い砂地が広がりハゼなどのマクロ生物や根に群れるカラフルな魚の群れなどの癒しのダイビングができます。
地形や大物に期待するようなダイビングはできないですが、ゆったりと水中を楽しみたい人にはおすすめです。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
ポイントまで5分以内と近く、船酔いも安心。本島からもダイビングツアーを組んでいるサービスもある。
沖縄県南城市から約5km先の久高島。
神話では琉球発祥の場所と言われ、神聖な雰囲気の沖縄の中でも特別な場所とされています。
御嶽や拝所等、立ち入れない場所が島の中にはありますので島のルールを守って観光を楽しむ必要があります。
離島ならではの手つかずの海を楽しめます。
ダイビングスタイル:
島に1つだけダイビングサービスがある。
ビーチダイビングもボートダイビングも楽しむことができる。
那覇から空路で約1時間。360km東にる南大東島。
環礁が隆起をくり返しできた島で、中心部はくぼんで盆地状になった島です。
火山島に似ていますが、サンゴからできた島です。
大自然を満喫できる島で、マングローブの群落、鍾乳洞、ダイトウオオコウモリなどの珍しい動物などを見ることができます。
深い青の透明度の高い海が広がります。
島の周囲は崖に囲まれているため、ほかのリゾートのような白い砂浜はありません
。 外洋でのドリフトダイビングになるため、中・上級者向けのダイビングポイントとなります。
シマには「初心者お断り」のダイビングサービスが1件のみです。
さえぎるものがないので、黒潮の影響をダイレクトに受け、流れがとても速い海です。
その分、大型回遊魚などの群れ、季節ごとザトウクジラ、ジンベイザメ、マンタ、バラクーダが見られます。
沖縄の魚だけではなく、小笠原で見られるユウゼンや伊豆で見られるテングダイ、ハワイで見られる魚も見ることができます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビング。
流が早く、ドリフトダイビングになるため中・上級者向け。
伊江島タッチューがシンボルの伊江島。
本島からも近く日帰りでも行くことができる。美ら海水族館から間近に見ることができます。
島の周りには、約20ほどのダイビングポイントが点在します。
洞窟やトンネルなどの地形、大型回遊魚が見られるダイナミックなポイントから、島の南側にはマクロ生物や真っ白な砂地を楽しむポイントもあり、バリエーション豊かなダイビングを楽しむことができます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
午前2ボート、午後1ボートが基本だが、4ボートやナイトダイビング等も使用するサービスによってリクエストが可能。
羽田から直行便がありアクセスが便利。
市街、北部、川平の各エリアにサービスがありそれぞれダイビングポイントが違います。希望のダイビングポイントを考慮してサービスや宿泊場所を決める必要があります。
南部には日本最大のサンゴ誕生の石西礁湖があり、大変豊かなサンゴ礁を観察することができます。
川平湾では、有名なマンタが高確率で見ることができます。
北部は自然が残るサンゴ礁を見ることができます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
午前2ボート、午後1ボートが基本で、一度出港すると島へは戻らないことの方が多い。
【おすすめの石垣島ツアー】
人口約300人の小さな島。人口の10倍牛がいます。
石垣島のサービスを使って黒島周辺のポイントにダイビングすることが多いです。
地形がダイナミックなポイントや、砂地やジャパニーズピグミーシーホースなどの人気のマクロ生物を観察することができるポイントもあります。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
石垣島のサービスを使うことが多いが、黒島にもダイビングサービスがある。
東洋のガラパゴスと呼ばれる西表島。
海も陸も手つかずの大自然が残り、日本最大のサンゴ礁域である石西礁湖を見ることができます。
これほどの見事な造礁サンゴを見ることができるのは、ほかにはないです。
イソマグロやマンタ、バラクーダなどの大型回遊魚が見られる上級ポイントからマングローブの汽水域を潜ることができポイントまで幅広く楽しむことができます。
島の90%が亜熱帯ジャングルの西表島ではカヤックや山登りを通じて自然の連環をも満喫できます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
大型クルーズ船で、シャワーやトイレも完備されている。ポイントによっては夕方まで島には戻らず、3ボートすることもある。
【おすすめの西表島ツアー】
八重山諸島にある、北半球最大のサンゴに囲まれた小浜島。
石垣島、西表島、竹富島のダイビングスポットに潜ることができます。
西表島との間にある「ヨナラ水道」では、元祖マンタポイントとよばれるマンタウェイや、スズメダイ、キンメモドキ、スカシテンジクダイが群れる癒しのポイントなどもあります。
ダイビングスタイル:
ボートダイビング。
午前1ボート、午後2ボートが基本
羽田からは直行便がありアクセスが便利です。
冒険心くすぐる地形スポットが多く、降り注ぐ青い光に癒されます。
ダイビングポイントは、大きく分けて5つあります。
伊良部島・下地島、南海岸、東海岸・高野、東海岸・東平安名、八重干瀬に分けられます。
それぞれ海の見どころも変わってきますので、季節やサービスを選んで計画を立てるとよいでしょう。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
一日島には戻らずに、2または3ダイブして戻ることが多い。大型クルーズ船が多いので、船酔いしやすい人も安心。
【おすすめの宮古島ツアー】
宮古島から伊良部大橋を通って陸路で行くことができる離島です。
宮古島のダイビングポイントの多くが、この伊良部島と下地島にあります。
宮古島からボートで行くことはもちろん、島にもダイビングサービスがあり、短時間で人気のポイントに行くことができます。
迫力ある地形が楽しめるポイントがたくさんあり、地形派ダイバーは一度は訪れてほしいところです。
「魔王の宮殿」「通り池」「アントニオガウディ―」などが有名。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングがメインだが、ビーチダイビングも楽しむことができる。午後のオプションでビーチダイビングをすることが多い。
宮古島の北の外洋にある南北約17km、東西約6.5kmにわたる広大な大サンゴ礁。
沖にあるリーフなので、生活排水などの影響を受けにくく、潮あたりも良いため元気なサンゴを見ることができます。
サンゴの周りにはスズメダイやハナダイが多く集まり、イメージ通りのカラフルな南国の海を見ることができます。
リーフの外側にはドロップオフのポイントもあり、マンタやバラクーダ、ロウニンアジなどの大物も期待できます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングのみ。
外洋のポイントは流れが速いため中・上級者向け
宮古島と石垣島の間にある、サンゴが隆起してできた島。
手つかずの自然が素晴らしい島です。
島にも1つダイビングサービスがありますが、宮古島のサービスが潜りに来ることもあります。
潮通しが良く、サンゴ礁が見事です。真っ白な砂地が多くみられ、癒しのポイントがおおいです。
マクロ生物はもちろんのこと、潮通しが良いのでイソマグロやロウニンアジなどの回遊魚も期待できます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
午前2ボート、午後1ボート。お昼は島に戻って食べる。
石垣島から南へ63キロ。初夏には南十字星が見られる日本最南端の有人島です。
古き良き”琉球”が残る、波照間島。島の周囲にはサンゴ礁が広がり、驚異的な透明度の良さ。独特の青く輝く海は”ハテルマブルー”と呼ばれています。
島の周囲14.8Kmの小さくて平坦な波照間島は、島の東西で海の雰囲気ががらりと変わるのが特徴的です。
島の東は中上級者向けのダイナミックな海が広がっています。少し流れが速く、大型回遊魚に出会える海です。
西側は比較的穏やかで、真っ白な砂地に点在するサンゴの根のまわりにたくさんのカラフルな魚が群れています。
ゆっくりのんびり潜れるポイントになっています。 各ポイントまで近く、それぞれ5~15分程度。1本づつ島に帰ってくることができます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
午前1ボート、午後1ボートが基本。リクエストで3本目も。
【おすすめの波照間島ツアー】
穏やかなサンゴ礁と山々の緑に囲まれた自然豊かな島。
沖縄本島より約30キロに浮かぶ慶良間諸島の中で、最大の渡嘉敷島です。
島周辺のポイントに潜ることがい多いですが、黒島、座間味、久場島周辺に潜ることもあります。
島周辺のポイントは約5分ほどで行けるので、1本ずつ島に戻って休憩することができます。
新種、珍種を含め1000種以上の生物が生息するといわれている海と大自然の残る渡嘉敷島。島ステイでしか行けないポイントも多く、運がいいとクマノミ6種類見られるかも!
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
1本ずつ島に戻ってくることが多い。午前中に2ダイブしてから戻ることもある。
【おすすめの渡嘉敷島ツアー】
沖縄本島の西約40Km、東シナ海に浮かぶ20あまりの島々から成る亜熱帯のケラマ諸島。
その西半分の島々からなる離島が座間味島です。
ケラマ諸島は小さな島々と岩礁で構成されているため島同士が防波堤のように作用しあい、風・波・潮流の影響を受けにくく台風が直撃でもしない限り、50ヶ所近くあるポイントのどこかしらで潜れてしまうダイバーにとっては、とてもうれしい場所。 透明度の高さだけではなく、生態系の豊かさも高く評価され、日本のサンゴの約6割がケラマ諸島に生息しているといわれています。
大小20の島からなるケラマ諸島。その島と島の間の海には真っ白な砂地やダイナミックな岩などバラエティに富んでいます。島の周りを巡る潮の流れもケラマ独特で午前と午後では激変。この潮が作り出す環境がケラマ諸島に素晴らしいサンゴをもたらしてくれているのです。
砂地にサンゴが点在するポイントも多く初心者の方でもゆっくりとケラマの海を満喫できます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
1本ずつ島に戻ってくることが多い。
沖縄本島から西へ40km。ケラマ諸島の中でも人口340人と小さいな島が阿嘉島です。
2014年3月5日(サンゴの日)にケラマ諸島とその周辺海域は国立公園に指定されました。サンゴだけでなく、冬にはザトウクジラも訪れるケラマの海はまさに楽園と言えるのです。
ケラマブルーと言われる優しい青が広がり、現地の保全活動もあって豊かな海がケラマにはあります。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
1本ずつ島に戻ってくることが多い。
【おすすめの阿嘉島ツアー】
阿嘉島と橋で結ばれた慶留間島。
島にはダイビングサービスが1つのみです。
ダイビングポイントはケラマ全域に点在しているので、滞在する島によってポイントや移動時間が変わります。
穏やかな内湾のポイントから、回遊魚などが見られる外洋のポイントまでバリエーションが豊かで初心者から上級者まで楽しむことができます。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
1本ずつ島に戻ってくることが多い。
黒潮があたり、濃いブルーの海が広がる日本最西端の与那国島。
夏は大型回遊魚、冬はハンマーリバー、海底遺跡とダイナミックな海が広がります。
沖縄本島から南西へさらに514km。日本の最西端の与那国島は黒潮の海に囲まれた、まさに絶海の孤島!
この島ほど黒潮の恩恵を受けている島はない!と言っていいでしょう。
平均透明度は30mとも言われ、大型回遊魚や砂地でのフィッシュウォッチングなど癒し系のスタイルも楽しめる島なのです。 自然にできたモノ?人工のモノ?
謎は深まるばかりですが、一度は自分の目で見たいポイントですね!港からは船で20分ほど。1ダイブでは全て見て周るのはちょっと難しい巨大な構造物。
海の神秘を感じる与那国の海に是非!
ダイビングスタイル:
ボートダイビング。
ドリフトダイビングになるため、中性浮力などのダイビングスキルは必須。
【おすすめの与那国島ツアー】
沖縄本島の西へ約100km、沖縄県内で5番目に大きい久米島。島の周りはぐるりと深い海に囲まれ、夏にはギンガメアジなどの大型回遊魚、冬にはハンマーヘッドの群れ、春にかけてはザトウクジラが巡って来る…海洋生物にとって居心地のいい海なのか、通年ダイバーにとっては楽園のような世界がこの島にはある。
島の東の沖に5kmにわたって伸びる真っ白い砂洲「ハテの浜」、ここも楽園のようなスポット。
ギンガメアジやカマスの群れ、冬はマンタにザトウクジラなど。
大物好きにはたまらない久米島です。
島の北側にはダイナミックなドロップオフ、南側には真っ白な砂地が見どころです。
ダイビングスタイル:
ボートダイビングが基本。
1本ずつ島に戻ってくることが多い。
【おすすめの久米島ツアー】