50歳からのダイビングライフ入門

仕事一本、たまにするのはゴルフだけ?……

別荘ライフでもない、山歩きでもない、豪華客船での船旅でもなく、盆栽でもない。

海、そして自然と交わりながら自分の体力・知力・技術力に合わせ、海からもらう生命力を味方にして、この美しい地球と海の魅力を堪能したい。
そして「生涯スポーツ」としてダイビングを楽しみたいというシニアの方は、是非このページをお読みください。

 

50歳からがダイビングライフの始まり

何故ダイビングがシニアの生涯スポーツとして最適なのか?
はじめに・・・


 ハワイ、カリブ海、ヨーロッパのリゾート地等、欧米人ダイバーがよく訪れるダイブスポットへ行くと日本人ダイバーグループは異様な姿に見られる事があります。

 それは、リゾート地に訪れる欧米人ダイバーのほとんどがシニアと見られるダイバーであることに対して、日本人ダイバー達のほとんどが20代前後の若者グループダイバーであるからです。

 ダイブコンピューターを含む全ての器材を所有し、しかも有名リゾート地に訪れる日本人ダイバーのほとんどが若い人達である光景を見て、「日本人の若い人達はなんてお金と遊ぶ時間があるんだ……」と思われていると言っても過言ではありません。

 ハワイのようにダイブボート上のダイバー達が日本人と欧米人のちょうど半々ぐらいを占めているようなところでは、のんびり楽しむシニアのご夫婦や、家族で楽しむ欧米人ダイバーと、若者達で盛り上がっている日本人ダイバーグループと、全く相反する光景を構成している事も珍しくありません。

パパラギ ダイビングスクール

この写真は「老人クラブ」のダイビングシーンではありません!?
アメリカでは普通のダイビング風景。 今年(06’)5月の日曜日ハワイ島コナでのボートダイビングの時のものです。
ガイドのジャックは65歳、手前の参加者達はは全員50台~、ちなみに51歳の私は2番目の若者?でした。



50歳からがダイビングの主役!

日本は世界のダイビングシーンの中でもかなり特殊なマーケットを構成してきたようですが、私達は、もし日本の全てのレジャースタイルが欧米型に変わりつつあるならば、50歳以上の人達こそダイバーの主役だ!! と思いたいのです。


競技性が無い!!

 自分のペースを維持し、体力レベルに合わせて楽しめるのがダイビングです。
プロを目指すレベルであれば、勿論体力的にも技術的にも高度なものを要求されますが、単に自分の趣味で楽しむ場合は普通の日常生活ができれば何の問題もありません。
むしろ、最近では身障者の方々でも気軽に楽しめるように教育プログラムや手順などが完備されているくらいです。

つまり、誰よりも優れた面を競う競技としてのスポーツではないダイビングは、あくまでも「誰よりもマイペースで」楽しむものなのです。


技術レベル、経験に合わせて楽しめる

 あるご夫婦は初心者コースのプール、海洋実習、そしてファンダイブツアーの最初の頃のダイビングの全てをインストラクターの指名とご夫婦お2人だけのリクエストダイブで経験を蓄積して、“1人前ダイバー!?”までになりました。
更にこのご夫婦は、寝不足でダイビングしないように集合時間を全て遅く設定し、約20~30ダイブ までのビギナー段階でのツアー全てを1日1回だけのダイビングという徹底ぶり。
こうしたやり方は別に恥ずかしい事でもなんでもありません。誰もが初心者の頃は謙虚に臆病である事が一番無難なのです。


人生経験の豊かさが危険を回避する

 時間はゆっくり使いましょう。そして余裕のある大人なら、無理をする必要はどこにもないという事を、それまでの人生経験から判断できます。
自分の限界を試してみよう、冒険しようとしているわけではないので、基本を理解し、マナーを遵守していれば周囲の意見に惑わされる事もないはずです。

皆さんの人生経験を生かし、更にそれがダイビングライフをより楽しく、安全にするために以下のような提案をさせていただきます。

マイペースに楽しむ事がポイントです。 マイペースに楽しむ事がポイントです。
  1. スクールショップ選びは慎重に
    できれば、数件のスクールを見て回ってみるのも“手”です。
    そして、年齢や体力に合わせたコースを設定し、それらの催行実績があるかどうかの確認が必要です。
  1. 担当インストラクターを選定しているか? 又は指名ができるか?
    経験が浅く、比較的若いインストラクターは往々にして自分の感覚や体力を基準にして応対することがすくなくありません。  50歳以上の方々への講習は20代の若い人達とは違います。特に海では「加齢」に伴う身体的リスクが増大しますので、熟練インストラクター又は同年代のインストラクターを選定しているスクールの体制が重要で、尚且つ指名することが可能かどうかも確認する必要があります。
  1. 海洋環境を考えてのスケジュールを設定しているか?
    海へのエントリー、海からのエギジットの際のビーチの状況(スロープがあるか? 手すりは完備しているか? など)や、潮時を充分に考慮した講習日程やツアースケジュールを組んでいるか、はとても重要です。

 以上の提案は、私達プロダイバーからすれば、実践上のほんの一部のアドバイスでしかありませんが、人生経験の豊かさが危険を回避するという意味は、結局自らスクールやショップに足を運び直接自分の目でそのスクールやスタッフ達が信用出来るかどうかを見極める事から始まるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 


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