ダイビングのドライスーツってどんなもの?選び方やおすすめは?ドライスーツの疑問を解決!
とは言っても、「ウエットスーツと何が違うの?」「どんな種類があるの?」「選び方は?」etc、わからないこともたくさんありますよね。
このページでは、ドライスーツについての疑問を解決するために、インストラクターが徹底解説します!
解説担当インストラクター
こんにちは。PADIコースディレクターの佐久間です。
日々、お客様に最高の指導技術を提供できるインストラクターを育てるべく奮闘しています。
伊豆をはじめとする日本の海を楽しむのに欠かせないドライスーツについて、わかりやすく紹介します。
コースディレクターとは
PADIダイバー教育システムにおけるインストラクター・トレーニングの担い手です。その数は、世界中の全PADIプロフェッショナルの約1%にも及びません。(PADIホームページより抜粋)
海に潜っても体が濡れない不思議な体験。ドライスーツはオールシーズンダイバーの強い味方です!
海に潜っても体が濡れない不思議な体験。ドライスーツはオールシーズンダイバーの強い味方です!
目次:
秋~冬の海はこんなにすごい!
ドライスーツってどんなもの?
ドライスーツはこんなにすごい!
ドライスーツの種類をご紹介。タイプ別のおすすめは?
ドライスーツの買い方は?
ドライスーツのアクセサリーやインナーをご紹介
ドライスーツの着方・脱ぎ方
ドライスーツに関するQ&A
◎ドライスーツって難しくないの?
◎何年くらい使えるもの?
◎首が苦しいって本当?
◎値段によって何が変わるの?
秋~冬の海はこんなにすごい!!
アツいダイバーほど秋~冬の海が大好きなのには、やっぱり理由があるのです。
ドライスーツがあればこんな「イイ海」に潜れるだけでなく、一年中ダイビングを楽しめるので上達も早い!
日本でダイビングを楽しむために、必須のアイテムがドライスーツなのです。
ドライスーツってどんなもの?
1.完全防水仕様!首、手首とも密着度の高いシール素材で出来ており、ファスナーは防水ファスナーを使用。
ブーツもスーツと一体型なので、スーツ内に水が入ることがありません。
「ドライスーツ」の名前のとおり、身体を濡らさずにダイビングを楽しめる、画期的なスーツなのです。
ドライスーツはシリンダー(タンク)からスーツ内に空気を送ります。
まるでダウンジャケットの様にスーツ内の空気の層で保温をするので、ウエットスーツと比較して格段に保温力が高いのです。
また、中に着るインナーやドライスーツ自体の素材によっても保温力を高めることができます。
ドライスーツはこんなにすごい!
保温性が高い以外にも、ドライスーツにはメリットがたくさんあります。
例えば・・・
◆体が濡れないので、冬に水着にならなくてもいい
◆水深や水温に関係ながくあたたかい!
◆ダイビング後の疲労感が少ない!
◆体の冷えを防止できる!
◆ダイビングにかかる準備時間を短縮できる!
etc、etc
一度ドライスーツでのダイビングを経験したら、その快適性に驚くことでしょう。
特に女性は、一年中ドライスーツで潜る方もいるほど。
ぜひ、そのメリットを実感して欲しいと思います。
ドライスーツの種類をご紹介。タイプ別のおすすめは?
ドライスーツは大きく分けると2種類あります。
ここでは、素材別にタイプを分けて特徴を紹介します。
ネオプレーンタイプ
日本で使用されているドライスーツの8割はこちらのタイプです。
基本的にウエットスーツと同じネオプレーンゴム中生地にジャージを貼った生地を使用しています。
フルサイズオーダーが可能なので、フィット性もバツグン。
素材自体に保温性があるので、薄めのインナーで潜れるのも魅力です。
また、バリエーションも豊富なので予算に合わせて選ぶことができます。
シェルタイプ
海外ではこちらのドライスーツが主流ですが、日本では作業ダイバーや一部のプロダイバーに使われることが多いタイプです。
レインコートの様な防水素材で出来ており、スーツ自体に保温性はありません。
既成サイズから自分の体型に一番近いものを選びます。
首と手首のシール部分はラテックス素材を使用しており、自分で切って調節をします。
かなり厚手の専用インナーを着用します。
数が出ないこともあり、価格帯は高めです。
タイプ別おすすめモデルはこれ!
耐久性、保温性バツグン!ラジアル素材を使ったモデル
自分好みのカラーをチョイス!ネオプレーン+ジャージのモデル
「人と同じはイヤ!」という方へ。通好みのシェルドライ
ドライスーツの買い方は?
「やっぱりドライスーツが欲しい!」という方へ、実際にはどのような手順でドライスーツを購入するのか説明します。
1.タイプ、デザインを決めるダイビングスタイルや色の好み、予算などによって、どのモデルにするかを決めます。
2.色を決める
メーカーのカラーシミュレーションソフトを使って、お気に入りの色を決めます。
スーツを作る際の一番楽しい時間がここ!
3.採寸をする
なんと男性33ヵ所、女性36ヵ所を採寸します。
フィット性を高めるためにとても大切ですので、採寸は必ずプロにしてもらいましょう。
4.支払い~発注
支払い方法はクレジットカードや、分割、ボーナス一括払いなど色々あります。
発注書をメーカーに送ってから商品がお店に届くまで約2週間かかりますので、早めに注文をしておきましょう。
5.受け取り
購入をしたお店でスーツを受け取ります。
プロショップなら、受け取りの際に着脱の仕方や保管方法なども教えてくれます。
また、レギュレーターを持っている方はこの時にドライスーツ用のホースを取り付けてもらう事を忘れない様にしましょう。
【ダイビング】DRYスーツはどう選ぶ?オーダー時の注意点をプロが説明。
ドライスーツのアクセサリーやインナーをご紹介
インナースーツ
ドライスーツの保温性を発揮するために大切なのが、インナースーツです。 一般の長袖Tシャツやトレーナーなどは、汗をかくと体を冷やしますので、使用しない方が良いでしょう。 やはりおすすめは、保温性が高くウエイトの量が増えないインナで、スーツメーカーが販売している専用のインナーが一番です。 ドライスーツはインナーとセットで考えるのがよいですね。
フード
頭からの放熱は予想以上に大きいものです。 せっかく体を保温しても、頭が冷えてしまってはドライスーツの効果も半減。。。 快適なダイビングのために、フードは必ず着用しましょう。
ウィンターグローブ
厚めの素材を使用し、水の侵入も少ない冬用のグローブです。 器材の操作がしやすい様に、試着をしてぴったりのサイズを選びましょう。
アンクルウエイト
ブーツ部分にエアが入ると、うまくフィンキックができなかったり、水中でのバランスが取れなくなります。 ドライスーツを着用時には、両足首に500gずつのウエイトを着るのが一般的です。
着脱専用ジェル
手首のシール部分に塗ることで着脱がしやすくなり、スーツも痛みにくくなります。
ドライバッグ
ドライスーツの保管や持ち運びに使用するバッグです。 ポケットが付いているタイプなら、小物も入れられて便利です。
専用ハンガー
ドライスーツは重さがありますので、普通のハンガーでは特に肩の部分に負担がかかってしまいます。 幅広でスーツの形に合わせられる、また首のシール部分がシワにならないように専用のハンガーがおすすめです。
ファスナー潤滑剤
防水ファスナーは歯が欠けてしまうと、水没の原因となります。 毎回、潤滑剤を使ってすべりを良くしておきましょう。
スーツシャンプー
汗をかいた時や、ドライスーツシーズン終わりの時には専用のシャンプーを使って洗っておくと、次回も気持ちよく使えます。
ドライスーツ専用のアイテムも色々ありますが、上手に使うことで快適性をアップしたり、スーツの寿命にも影響します。
お気に入りのスーツでダイビングを楽しむためにも、細かなアイテムもしっかりと使うようにしましょう。
ドライスーツの着方・脱ぎ方
ドライスーツはサイズに余裕がある分、ウエットスーツより着脱が楽ちん。 ここでは、快適に、かつスーツに負担をかけない着方・脱ぎ方を動画で説明します。
ドライスーツに関するQ&A
以上、ドライスーツについて一般的な紹介をしてきました。
ここからは、初心者ダイバー夏帆さんの質問に海風インストラクターがお答えしながら、初めてのドライスーツを考えている方の疑問を解決します。
でも、うまく使えるか心配なんだけど。。。
でも、初心者ライセンスコースもドライスーツで受けていただけるほどなので、心配しなくても大丈夫です。
PADIのドライスーツスペシャリティを受けると、基本的な使い方から浮力コントロールの方法なども身に付けられるので、おすすめですよ。
首や手首のシール部分は無償での交換期間もありますので、上手に使うと良いですね。
でも、潜っている時にはほとんど感じないですよ。
また、昔にくらべてシール部分の素材がやわらかく伸縮性が良くなっているので、心配しなくても大丈夫です。
保温性については、インナースーツも合わせて考えた方がよいので、インストラクターとも相談をしながら決めるとよいでしょう。
ドライスーツを来た時の快適性や、水中での動きやすさなどを考えると、やっぱり自分の体にピッタリのサイズを使うのが理想的です。
36ヵ所も測ったスーツと既製スーツでは、やっぱり全然違いますよ。
国産の有名メーカーのスーツは職人が一着一着手作りで仕上げますから、安心感も比べ物にならないですね。
まとめ:ドライスーツでオールシーズンダイバーになろう!
ドライスーツに関する疑問や心配は解決したでしょうか?
値段に関してもう少しお話をすると、有名メーカーの商品はカタログなどを作る分、コストがかかるのは仕方がありません。
ダイビングショップによっては、メーカーとコラボレーションでオリジナルモデルを作っているお店もあります。
コストパフォーマンスが高い商品が多いので、チェックをしてみると良いでしょう。
ドライスーツだからこそ体験できる海の良さは、ここでは語りつくすことが出来ないほどの魅力にあふれています。
ぜひ、一年中潜れるアクティブなダイバーになってください。
ドライスーツや冬のダイビングについて、さらに知りたい方はプロショップのインストラクターに遠慮なく相談をしてみましょう。
きっと、あなたに合わせたベストなアドバイスをしてくれますよ!
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